医業収益対医業利益率が低ければ、販売費及び一般管理費に問題があると推測されます。
実務的には、いわゆる3K(交通費、交際費、広告宣伝費)の改善が行われます。
iv) 改善案
医業収益対医業利益率改善の方向性は、以下の2つです。
【販売費の低減】
● 広告宣伝費の抑制 ● 交際費の抑制
【一般管理費の低減】
● 人件費の抑制 ● 固定的な事務費用の削減
ホ) 医業収益対経常利益率
i) 医業収益対経常利益率
医業収益に対する経常利益の割合を示す指標です。
医業収益対医業利益率と医業収益対経常利益率は、どちらも収益力を分析する指標です。
医業収益対医業利益率は本業の収益力を表す指標であり、医業収益対経常利益率は、病医院の総合的な利益構造を判断する指標です。
ii) 公式
iii) 判断のポイント
医業収益対医業利益率と比較して、医業収益対経常利益率が極端に低い場合、営業外費用が大きいと判断できます。
営業外費用には支払利息、有価証券評価損、有価証券売却損などが含まれます。
iv) 改善案
医業収益対経常利益率の改善には、資本調達の見直しによる金利負担軽減、本業に影響しない有価証券投資の売却など、財務戦略の見直しが必要です。