1 貸借対照表を実数分析すると過去の取り組み結果がわかる
(1)貸借対照表分析
●3期比較 貸借対照表分析
【A病院の事例】
【分析ポイント1 資産・負債の増減バランスを見る】
1.総資産の増減を見る
流動資産の増減はどうか→どの科目が増減しているのか
固定資産の増減はどうか→どの科目が増減しているのか
2.負債の増減を見る
流動負債の増減はどうか→どの科目が増減しているのか
固定負債の増減はどうか→どの科目が増減しているのか
3.総資産・負債の増減バランスを見る
総資産の増加>負債の増加・・・○
総資産の増加<負債の増加・・・×
総資産の増加=負債の増加・・・△
【分析ポイント2 自己資本の充実度を見る】
1.自己資本の増減を見る
当期純利益による増減
増資等による増加
2.総資産の増減と自己資本の増減のバランスを見る
総資産の増加<自己資本の増加・・・○
総資産の増加>自己資本の増加・・・×
総資産の減少>自己資本の増加・・・△
総資産の減少<自己資本の増加・・・○ 総資産の増加<自己資本の減少・・・×
総資産の増加>自己資本の減少・・・△
総資産の減少<自己資本の減少・・・×
総資産の減少>自己資本の減少・・・△
【分析ポイント3 売掛債権・在庫の増減バランスを見る】
1.売掛債権の増減を見る
医業未収金の増減はどうか
医業未収金の増加は医業収益の増加と比較して多くないか
売掛債権の中に回収遅延の債権はないか
売掛債権の中に回収不能な不良債権はないか
2.在庫の増減を見る
収益の増加に見合った金額であるか
医業収益が減少しているのに在庫が増加していないか
在庫の中に不良在庫はないか
売掛債権や在庫の増加は運転資金が必要となるため、日々確認し、増加しないようにしなければなりません。