自院の経営課題 整理法

8 収益性悪化の要因をつかむ

(1)結果指標

医業活動の結果は利益とキャッシュによって捉えられます。

よってこれらは「結果指標」として管理します。

【損益項目の結果指標】  経常利益の確保(医業収益経常利益率)

【キャッシュ項目の結果指標】 営業キャッシュフローの確保

 

(2)要因指標

利益は、収益確保、変動費の削減(限界利益増加)、固定費の圧縮によって積上げられたものです。

よって医業収益、経費等は「要因指標」になります。

要因指標を管理することで結果指標である利益の確保が可能になります。

【損益項目の要因指標】

 医業収益の確保

 変動費の減少

 限界利益の確保

 人件費の圧縮

 人件費外固定費の圧縮

医業収益・利益は下限目標、すなわち必達目標であり下回ることは許されないことになります。

変動費、固定費などの経費目標は枠内に収める上限目標であり、必守目標になります。

 

(3)プロセス指標

売上・利益の目標を設定した段階で、目標達成のための必要な活動量は決まってきます。

この活動の量と質を管理することが重要になります。

よって、活動計画で管理すべき「プロセス指標」を業績管理に含める必要があります。

プロセス指標とは、要因指標の目標を達成するための活動を明確にしたものです。

多くの病医院では、要因指標の把握までにとどまっており、「前月は利益が減った。来月は必ず増加させるように!」という管理になってしまっている傾向があります。

これでは、毎月同じことの繰り返しで、外部環境が良い時は目標達成できますが、悪い時は達成できない成り行き経営になってしまいます。

逆に、結果指標である経常利益を確実に上げている病医院では、結果指標や、要因指標ではなく、プロセス指標の管理を重点的に行っており、常に小さな改善、創意工夫を行っています。

例えば新規患者拡大については、今年度新規患者による増収をどれだけ見込むのか、その増収部分を報酬単価で割ると何人の増患が必要なのかが分かります。

また、既存患者に対しては、従来どおりの来院を継続できたかという点がポイントです。

既存患者を守るために患者の取り巻く環境を把握し、ニーズを的確に捉え、課題を解決する診療方法を提案をし患者シェアを高めることと、患者を失う原因となるクレームの減少を図ります。

【プロセス指標】

【既存患者の維持】 

 既存患者継続率 

 既存患者数 

 来院回数・レセプト単価 

【職員レベルアップ】 

 スタッフ育成度 

 研修回数 

 アウトプット回数

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