(2)直接法と間接法
キャッシュフロー計算書の作成基準では、三つの大項目のうち、「営業活動によるキャッシュフロー」は「直接法」と「間接法」の二通りの計算方法が認められています。
直接法は、個々の取引の収入と支出を個別に把握する方法です。
一方、間接法は損益計算書の税引前当期純利益に損益計算書の非資金項目を加減算し、貸借対照表の科目の増減を加える方法です。
直接法は最初から資金自体の動きを見るため、現金主義そのものと言え、間接法は、発生主義の貸借対照表と損益計算書を現金主義に焼き直したものと言えます。
実務的には、間接法の方が作成しやすいため、多くの病医院が間接法を採用しています。
● 直接法によるキャッシュフロー計算書の例