自社の経営課題 整理法

1-1 経営課題抽出の体系

4. 個別分析 

「部門別」や「商品別」などの分析を行い、決算書に表れている数値の要因分析を詳細に行ってきます。

これらは、決算書からはつかむことはできませんので、別途、分析資料の作成が必要になります。

 

(2)比率分析

比率分析には、収益性分析、安全性分析、生産性分析、成長性分析等があります。

実数分析では、仮に、経営成績の良否の判定を同業他社と比較しようとした場合、業種別の同業他社平均値と比較することになりますが、会社の歴史も違い、また、社員数も異なるため、単純に実数を並べても比較しにくいところがあります。

この場合、実数を比率に置き換えると、規模の大小にとらわれず比較することができます。

1. 収益性の分析で確認すべきポイント 

 資本利益率(総資本対経常利益率、経営資本対営業利益率、株主資本対経常利益率)

売上高利益率(売上高対売上総利益率、売上高対経常利益率)

資本回転率(総資本回転率、流動資産回転率、固定資産回転率、棚卸資産回転率)

 

2. 安全性の分析で確認すべきポイント 
流動比率

当座比率

固定比率

固定長期適合率

自己資本比率

 

3. 生産性分析で確認すべきポイント 

付加価値労働生産性

資本生産性

労働分配率

 

4. 成長性分析で確認すべきポイント 

売上高・増加率

限界利益・増加率

営業利益・増加率

経常利益・増加率

自己資本・増加率

 

損益分岐点の分析で不況抵抗力を見る損益分岐点は、利益も損失も出ない「収支トントン」の売上高をいいます。

その金額が実際の売上高よりも低水準にあるときは、不況のときでも抵抗力が強いことを意味します。

つまり、万が一売上高が損益分岐点まで減少したとしても、赤字にはならない採算ラインを把握することになります。

 

【損益分岐点比率の計算式】
損益分岐点比率 = 損益分岐点売上高 ÷ 純売上高

 

こうした計算をもとに経営分析することを「損益分岐点分析」といいます。

損益分岐点分析は、古くからの経営分析手法ですが、直感的に理解しやすいので、今日でもよく用いられます。

損益分岐点比率は低ければ低いほど収益性が高く、かつ売上減少に耐える力が強いことを意味し、経営が安定していると判断されます。

8割程度が理想であるとされていますが、業種により異なり、一般には9割を、若干、上回る程度の業種が多いのが現状です。

この損益分岐点分析を行うには、売上と費用の関係を明らかにするために、費用を「変動費」・「固定費」に分けて考える必要があります。

ページ:
1 2

3

関連記事

  1. 1-2-2 損益計算書分析で収益性の問題点をつかむ
  2. 大阪府の会計事務所 ◆中小企業の生産性を向上させる! テレワークの導入・実践法
  3. 1-2-3 損益計算書分析で収益性の問題点をつかむ
  4. 業績向上と発展 ◆自社の経営効率の改善、生産性向上に繋げるAIの活用事例
  5. ◆良い企業の「組織風土」 「マクロ環境」の要因
  6. あらゆるチャネルを連携させて顧客感動を実現する!
  7. 起業、スタートアップ ◆経営計画の策定前の準備
  8. 1-2-5 損益計算書分析で収益性の問題点をつかむ

◇企業経営者向け

  1. 業績向上と発展

◇ピックアップ記事

◆患者申出療養の概要

 患者申出療養とは、どのようなものですか?「患者申出療養」とは、現在の保険外併用…

7 損益分岐点分析で自院の経営安全度をみる

(1)損益分岐点とは損益分岐点とは、収益の額と費用の額が等しくなる点、すなわち利益も損失も生じて…

4 変動費の推移から医業収益とのバランスをみる

変動費は医業収益に比例して増減しますが、医薬品費、診療材料費や検査委託費(外注費)など、外的要因で価…

◇医業・福祉経営者向け



アーカイブ

PAGE TOP