自院の経営課題 整理法

4 外部データとの比較で、自院の財務体質をみる

 

(2)長期的な資金調達と運用状況の安全度をみる

1.固定比率 

イ) 概要 

これは固定資産を自己資本でどの程度賄っているかを示し、低いほどよい指標となります。

理想的には自己資本で賄い切る(100%以下)ことですが、わが国の病医院は固定資産を自己資本で充当することは困難で、130~170%というのが実態です。

 

● 良好な状態

● 自己資本不足

 

2.固定長期適合率

イ) 概要 

固定資産が、自己資本と長期にわたって返済する固定負債によってどの程度賄われているかを明らかにするための指標で、固定比率と同様低いほどよいことになります。

わが国の病医院では自己資本と固定負債によって固定資産を賄うケースが多く、70~80%が一般的です。   

ロ) 固定比率・固定長期適合率の改善のポイント 

a)固定資産を細分化して、設備投資の費用対効果を検証する

b)既存固定資産の売却処分を含めた、設備投資計画の見直しを行う 

  

固定比率および固定長期適合率は低ければよいというものではありません。

環境変化に即応した設備投資を行わなければ、将来の発展が望めないからです。

病医院の現況に適した投資を行い、長期の財務安定性とのバランスを取ることが必要です。

 

● 良好な状態

● 長期資本不足

● 自己資本不足

ページ:
1 2

3

4 5 6 7

関連記事

  1. 1 変動損益計算書を活用すると見えなかったものが見えてくる
  2. ◆患者申出療養の概要
  3. 4 変動費の推移から医業収益とのバランスをみる
  4. 3 事例病院の分析結果と問題点
  5. 2 財務諸表の科目がキャッシュフローにどう影響するか
  6. 7 損益分岐点分析で自院の経営安全度をみる
  7. クリニックの経営改善 2 理想の財務バランスとは
  8. 8 収益性悪化の要因をつかむ

◇企業経営者向け

  1. 業績向上と発展

◇ピックアップ記事

4 変動費の推移から医業収益とのバランスをみる

変動費は医業収益に比例して増減しますが、医薬品費、診療材料費や検査委託費(外注費)など、外的要因で価…

2 医業収益・利益の推移から傾向をつかむ

【分析ポイント1 事例病医院A医院の分析】<医業収益><経常利益…

1 変動損益計算書を活用すると見えなかったものが見えてくる

(1)変動損益計算書とは変動損益計算書は、医業収益から変動費を控除し限界利益を表示する様式で、直…

◇医業・福祉経営者向け



アーカイブ

PAGE TOP