自院の経営課題 整理法

4 外部データとの比較で、自院の財務体質をみる

(1)短期的な支払能力をみる

バランスのとれた安定した経営が行なわれているかどうか、病医院を取りまく経営環境が変化しても耐えうる力が、どれ位あるのかをみるものです。

病医院の財政状態の良否、支払能力の程度を見る指標です。

【安全性をみるために確認する指標】

 短期的な資産の流動性をみる

 長期的な資金調達と運用状況の安全性をみる

 

1.流動比率 

イ) 概要 

短期(1年以内)に回収される流動資産と、短期に返済義務を負う流動負債の比較から今後1年以内の資金繰りの状況を分析する指標です。

これが100%未満ですと、流動資産をもって流動負債を返済するのに支障をきたす危険性が増し、将来の資金繰りを悪化させることにつながります。

したがって、流動比率は最低でも100%を超えていることが支払能力の観点から必要となります。

実際には、ある程度の余裕が求められ、120~150%程度は必要となります。   

ロ) 改善のポイント 

流動比率が下がっている場合、短期的な支払能力が低下していると判断できます。

この点は財務分析をする際の起点として、まず点検する必要があります。

流動比率の改善策には、次のようなものがあります。    

a)計画に基づいた資金手当て

b)遊休固定資産や投資有価証券等の売却による現金化

c)短期借入金の長期借入金への借り換え

流動比率が上がっている場合、通常、支払能力が向上しているので、比率自体に対する改善提案は必要ありません。

しかし、流動比率が高くても、もう一歩踏み込んだ分析が必要な場合もあります。 

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