自院の経営課題 整理法

7 損益分岐点分析で自院の経営安全度をみる

(1)損益分岐点とは

損益分岐点とは、収益の額と費用の額が等しくなる点、すなわち利益も損失も生じていない医業収益、いわゆる採算点を言います。
損益分岐点医業収益は以下のように固定費を限界利益率で除しても求められます。

 

 

(2)損益分岐点図表(売上・費用・損益関係図)とは

損益分岐点を求める算式により、損益分岐点を図表化することができます。

この図表により損益分岐点を可視化できるだけでなく、利益を増加させる方法をコスト面からイメージすることができます。

 

 

(3)損益分岐点比率で自病医院の経営安全度がわかる

現状または想定している医業収益が、損益分岐点医業収益と比較してどの位置にあるのかを示すのが損益分岐点比率で、100%から損益分岐点比率を差し引いたものが経営安全度です。

これらは、以下の算式で表されます。

損益分岐点比率=損益分岐点医業収益÷実際医業収益(%)

経営安全度=(医業収益-損益分岐点医業収益)÷実際医業収益(%)

損益分岐点比率が高いか低いかにより、病医院の収益獲得能力面での安全度が判断できます。

損益分岐点比率は低いほど、現状または想定している医業収益が損益分岐点医業収益を上回っていることを意味し、損益構造上望ましいと言えます。

ページ:

1

2

関連記事

  1. ◆患者申出療養の概要
  2. 6 外部データとの比較で、自院の現実を直視する
  3. クリニックの経営改善 2 理想の財務バランスとは
  4. 4 外部データとの比較で、自院の財務体質をみる
  5. 4 変動費の推移から医業収益とのバランスをみる
  6. 8 収益性悪化の要因をつかむ
  7. 1-3 貸借対照表分析で財務上の問題点を抽出する
  8. 1-1 経営課題抽出の体系

◇企業経営者向け

◇ピックアップ記事

1 変動損益計算書を活用すると見えなかったものが見えてくる

(1)変動損益計算書とは変動損益計算書は、医業収益から変動費を控除し限界利益を表示する様式で、直…

1-2-3 損益計算書分析で収益性の問題点をつかむ

<< 前回の記事はコチラ4  取引先・市場・商品の推移で、売上の増減の要因をつかむ…

1-2-4 損益計算書分析で収益性の問題点をつかむ

5  変動費の推移から、売上高とのバランスをみる変動費は売上に比例して増減しますが、材料費や燃料…

◇医業・福祉経営者向け



アーカイブ

PAGE TOP