自院の経営課題 整理法

1 変動損益計算書を活用すると見えなかったものが見えてくる

(4)変動損益計算書を3期比較する

 A病院の事例

【損益計算書分析】

3期比較変動損益計算書分析 

【分析ポイント1  大筋で傾向をとらえる】

増収増益

増収減益

減収増益

減収減益

決算書の分析では、まず大枠で収益状況がどのようになっているかを捉えます。

傾向は上記の4つのパターンに分類できます。

増収増益であれば、過去の取り組みが経営成果となって現われていることになりますし、減収減益であれば過去の取り組みが不十分であったか、取組方針が間違っていた、競合の発生、などが挙げられます。

 

【分析ポイント2  その傾向の要因分析をする】

1.収益の傾向
 医業収益の推移

イ)増加要因: 患者数の増加、実日数の増加、レセプト単価の上昇、診療報酬点数の上昇

ロ)減少要因: 患者数の減少、実日数の減少、競合の発生

2.3つの利益推移 
限界利益の推移

イ)増加要因: 変動費率の低下、診療材料費の低下、委託費(外注費)の低下

ロ)減少要因: 変動費率の上昇、レセプト単価の低下、材料費の増加、委託費(外注費)の増加   

医業利益の推移 

イ)増加要因: 人件費の減少、その他固定費の減少

ロ)減少要因: 人件費の増加、その他固定費(不動産賃借料・水道光熱費・通信費・減価償却費・旅費交通費・接待交際費等の増加)   

経常利益の推移

イ)増加要因: 支払利息の減少、受取利息・配当金の増加、雑収入の増加

ロ)減少要因: 支払利息の増加、受取利息・配当金の減少、雑収入の減少

3.部門別損益を分析する 

患者数、実日数の増減を分析する

診療行為別の医業収益分析をする    

医業収益や利益の増減を分析するには、この診療行為別分析が必須です。

大枠での傾向がつかめたら、その傾向を生み出した要因を探っていきます。

分析の項目は、1.医業収益の推移、2.三大利益(限界利益、医業利益、経常利益)の推移、3.診療行為別の推移の3項目となります。

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