自院の経営課題 整理法

1 変動損益計算書を活用すると見えなかったものが見えてくる

(2)費用の性質

医業費用の中には、医業収益の増減に応じて変化する変動費もあれば、医業収益の増減に関係なく毎期発生する固定費もあります。

よって、費用を変動費と固定費に分けて捉えることによって、病医院の収益性をより正確に把握することができます。

また、変動費と固定費では費用の性質が異なるので、削減方法も自ずと異なります。

よって、コストダウンを図る場合にも、変動費と固定費に分けて検討することが大切です。

1.変動費
変動費とは、医業収益の変化に伴って比例的に発生する費用で、医薬品費、診療材料費、検査委託費、残業手当、歩合給などがあります。 
2.固定費

固定費とは、医業収益の変化に関わりなく発生する固定的な費用であり、仮に診療報酬がゼロであっても発生する費用です。

固定費には人件費、減価償却費、賃借料のほか通常の支払経費などがあります。

3.準変動費・準固定費

全ての費用項目が、純然たる変動費、固定費に区分できるわけではありません。

電力料・ガス代・水道料のように、基本料金の存在等によって診療がゼロであっても発生するものの、業務時間の変化に応じて比例的に発生するものを準変動費と考え、より実態に合った費用区分をすべきです。

 

(3)変動費・固定費の分解方法(固変分解) 

1.個別費用法

個々の費用科目ごとに変動費、固定費の分解をするのが個別費用法であり、以下の2通りの方法があります。

イ) 科目を要素別に分解して固定部分は固定費・変動部分は変動費とする方法

ロ) 科目の性質によって変動費に近いものは変動費とみなし、残りを固定費とする方法 

イ)の方がより厳密ですが、作成コストや分かりやすさを考慮すれば、ロ)の変動費を主要なものに絞り、残りを固定費とするやり方でも差し支えありません。

 

2.分解例
  医業
変動費 医薬品費+診療材料費+検査委託費+外注費等
固定費 その他の費用

 その他、病医院の実情に応じて重要な変動費がある場合は、適宜加えます。

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