逆に、結果指標である経常利益を確実に上げている企業では、結果指標や要因指標ではなく、プロセス指標の管理を重点的に行っており、常に小さな改善・創意工夫を行っています。
例えば新規顧客拡大については、今年度、新規顧客による増収をどれだけ見込むのか、その増収部分を商品やサービス単価で割ると、何件の増客が必要なのかが分かります。
見込み客のうち、自社の顧客となる確率が10%であれば、20件の増客をするためには200件の見込み客の確保が必要となります。
そのためには何件の新規アポイント数が必要となるか、といったプロセス指標となります。
また、既存顧客に対しては、従来どおり取引を継続できたかという点がポイントです。
既存顧客を守るために顧客の取り巻く環境を把握し、ニーズを的確に捉え、ライバル企業の動きを察知し、課題を解決する商品・サービスの提案をし顧客シュアを高めることと、顧客を失う原因となるクレームの減少を図ります。
【プロセス指標】
新規顧客の拡大活動 顧客訪問件数 有効面談件数 企画提案数 新規顧客の開拓件数 |
既存顧客の維持 既存顧客の継続率 自社のシェア率 既存顧客数 取引数量・単価・粗利益 |
新規製品開発 新規製品(商品)の開発件数 新規製品開発レベル |
社員レベルアップ 部下育成度 研修回数 アウトプット回数 |